手術後の状況
手術後の状態は人によって違いがありますが、術後1カ月から半年くらいは便の回数が多く、人によっては40回以上ということもあるようで、なかなか社会復帰できないケースもありますが、大体は半年くらいで5回~10回くらいに落ち着いてくるようです。勿論中には合併症を発症したり、手術の時の縫合不全で腹膜炎を起こすようなケースもあります。
しかし、今回のインタビューに答えて頂いた方々で、手術をした方は殆どが「手術をしたことに後悔はない」と言っています。
術後はみなさん便の回数が多くて大変な思いをしたが、時間と共に便の回数も落ち着いて、順調に回復した方が多かった。
- 術後は肛門の奥が痛くて眠れない時もあった。トイレの回数は術後は20回くらいだったが徐々に減って今では5回くらい。KT13C4-1
- 排便のつらさを外に出ることで紛らわすことができた。精神的な部分が大きいと思う。今、やっと先生に感謝の言葉を述べることができるようになった。KT2C4-1
- 術後は便が水状態で頻繁にトイレに行かなければならず大変だったが徐々に良くなって半年でパートに戻った。 KT3C4-1
- 手術後は大腸がないので、便をする回数は普通の人より多いが、特に不便は感じないし、何よりなんでも食べられるのがメリットかな。CH2C4-1
- 術後便の回数は7回くらいだけど我慢できるようになったので特急にも乗れるようになった KT6C4-1
- 手術の傷跡はやっぱり気になる。特にみんなでお風呂に入る時は KT6C4-2
- 人工肛門を閉じて退院した後はトイレに籠りきる生活でプライドが崩れ去った時期だった。 HR1C4-2
- 術後ステロイドを止めてから鬱状態になって、さらに強い関節炎が出てしまった KT9C4-1
- 術後の便の回数は最初は1日20回くらいだったが、3年くで10回くらいになり、3年半後の今では7回くらいになった KT9C4-2
- 「手術をしたらなんでも食べられる」と言われていただ実際には3年間は入退院の繰り返しで大変な思いをした。 KT10C4-1
- 術後は食事制限はまったくないが脱水症状だけに気を付けている KS4C4-2
2回以上に分けて手術を行う場合はその間人工肛門を付けることになります。その体験を語っていただきました。
- 1回目の手術の後しばらく人工肛門を付けたが、確かに不思議なものではあるが、非常に便利なものでもあった。 KT1C4-1
- 人口肛門を閉じる手術の後、便意はあるがうまく出なくて苦しい時期に、患者会から同病の人を紹介してもらって話を聞いたら、とても気持ちが楽になった。 KT1C4D5
- 術後は大変だった。先生にこんな状態が続くようでしたら人口肛門にして下さいと訴えたほど。 KT2C4-2
- 人口肛門になかなか慣れなくてですね、漏れがあったり、かぶれたりとか、すごい痛みがあったりとか。 QS2C4-1
- 人工肛門をつけるってことは、当然初めての経験ですし、本当にこんなところから便が出てくるっていうのは最初はびっくり仰天でした。 KT8C4-2
- 人工肛門の交換はごく自然にしてるつもりだけど、心の片隅には、「どうしてこんなものを付けて、生活しなくちゃいけないんだ」という気持ちはある。でもQOLは上がったので、差し引きゼロかな HR1C4-3
術後、腹膜炎を起こして緊急手術をしたり、腸閉塞をおこしたりと、順調に回復しなかったケースもあるようです。