KT3　プロフィール

診断時31歳、インタビュー時50歳（2012年3月）関東地方在住。長年にわたる内科治療と数回の入院のあと手術をし、現在は元気に小学校の教員をしている。家族構成は夫と娘、息子、夫の両親の6人家族。

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　最初に潰瘍性大腸炎という病名を言われた時は、始めて聞いた病気だったし、痛みもなにもないので軽く考えていたけれど、医師の方が「日常生活はおくれますからとか、大丈夫です、大丈夫です」みたいなことを言うので、なんだろうなと思った。
　その時子供は一人いたが、もう一人どうしてもほしかったので主治医と相談しながら調子のいい時になんとか無事に出産することができた。しかし、下の子が生まれて2歳になる直前に、育休が明けて仕事に復帰して、その年がまたものすごく忙しかったっていうこともあって、悪化してしまった。それもかなり厳しい状況で、お腹が痛くて動けないような感じでトイレに行った後、もう本当に体が崩れ落ちるような感じで痛いのとだるいのとで、3ヶ月半入院した。
　その後も毎年春になると具合が悪くなって1カ月位ずつ入院するということが4年くらい続いた。そうしてなんども良くなったり悪くなったりしているうちに、直腸が固くなって内視鏡もなかなか入らなくなったり、便意を感じたらすぐにトイレに行かなければならなくなって、医者からも手術を勧められ、不安もあったが43歳の時に手術を決意した。術後はしばらく頻繁にトイレに行かなければならなくて、どこにも行けず大変苦しかったが、徐々に良くなり半年後にはパートに戻り、1年後にはフルタイムの今の職場に復帰することができた。
　就職に際しては健康診断書の提出があったが、既往の欄に嘘を書くわけにはいかないので病名を書いたが、医師のコメントを書くようなところがあったので、そこに「仕事をするにあたっては差し障りがない」ということを書いてもらえたので問題なく就職できた。